外反母趾 靴やサンダル選びも慎重に
今年の夏も暑い日が続くので、靴も風通しの良いサンダルを履きたくなりますね。
夏場のオシャレアイテムとしてもサンダルを履く機会が多くなります。
今回は足元の悩みで多い外反母趾についてブログを書いていこうと思います!
外反母趾の特徴的な症状は
足の親指が人差し指側に“くの字”に曲がり、内側に突き出したところが痛みます。
その突出部が靴に当たって炎症を起こし、ひどくなると靴を履いていなくても痛むようになります。
圧倒的に中高年の女性に多いため、以前はハイヒールが原因と思われがちですが
ハイヒールを履いた事がない男性でもなることがありますし
ハイヒールを毎日履いていてもならない女性もいます。
生まれつきの足の形(遺伝も大きく影響します)と生活週間が組み合わさって一定の条件を満たした場合、外反母趾が発症するようです。
放置すると、変形が進行することはあっても自然治癒することはありません。
遺伝によるところで、足の形が1つ影響してきます。
足の指の長さによる分類で、日本人は親指が人差し指よりも長いエジプト型が最も多く、割合として60〜70%という統計があります。
エジプト型は体重がかかった時に、足全体の均衡を保とうとして母趾のつけ根にねじれた力がかかりやすくなります。
その力を逃すために関節の内側に変形し、外板母趾となってしまう事があるということです。
つまり親指が靴の先に当たって圧迫を受けやすいため、注意が必要なのです。
ヒールの高い靴は、つけ根にかかる力が増えてさらに変形を強くさせてしまいます。
また扁平足、開張足といわれる足のアーチが弱い人も
母趾のつけ根にねじれた力がかかりやすく、外反母趾になりやすいという論文が多数あります
外反母趾の発症に影響を与える生活習慣は靴の装用以外に報告されておらず、
例えば特定のスポーツを行うと発症しやすくなる、といった報告はありません。
靴を履く習慣があると、はだしに比べ明らかに発症しやすくなり
幅の狭い靴では鶏眼(魚の目)、胼胝(タコ)、外反母趾が増え
かかとの高い靴は胼胝と外反母趾が増えるというデータがあります。
詰まるところ、外反母趾の原因は靴になります。
ですので靴の見直しによって、防ぐことができる病気です。
■靴の選び方
先の細い靴やかかとが高い靴が原因となりやすいので、そうでないものを選ぶのが理想です。
ヒールの高い靴は外見も可愛く、足も長く見えるため選びたくなりますが
腰骨が前方に反った状態になるため、骨盤の歪みを引き起こしやすくなります。
骨盤が歪むと、腰痛、冷え性、肥満、O脚、姿勢の悪さを引き起こしてしまうので
履くときには正しい姿勢を心がけることが大切です。
また、鼻緒のついた履物を履くと指の間隔が広がるため、変形を抑えることができます。
■ストレッチや筋力を強化する
指や足のストレッチや足底筋を鍛えることで、痛み・変形の改善を行えます
床にタオルを置き、素足をタオルの上に置いて、足の指でタオルをたぐり寄せる運動は
外反母趾だけでなく、踏ん張りや転倒防止にも大きく影響します。
足指の筋肉の強化で地面からの衝撃を軽減でき、疲れにくい足になります。
■指の間隔を広げる
足指の間に手を入れたり、足指を広げるグッズなどで指の間隔を広げるようにしましょう。
指の筋肉も同時に動かすため、指の曲げ伸ばし、前後左右に動かすなど行いましょう。
歩くことは、日常生活で切っても切り離せないものになります。
靴の知識や予防を行い、快適な夏を過ごしていきましょう。