昨日は七夕だったので
こんにちは。きたの鍼灸院整骨院です。
皆さんは昨晩、夜空を見上げてみましたか?
昨日は七夕でした。
この時期はいつも大体雨が降っていて、星空を見ることは難しいのですが、
昨晩は天の川が見えたのではないでしょうか?
私が住んでいる八王子でも高尾山に近い所では、夜、星が良く見えます。
それなのに、昨日に限って、夜空を見上げることを忘れてしまいました。
残念。
ところで、いまさらですが、七夕の由来をご存知ですか?
七夕と言えば、織姫と彦星が年に一回会える日。
子供のころは、雨が降って星空が見えないと、織姫と彦星が会えない!
と悲しく思っていましたが、今では「雲の上は晴れてるからな~」と夢のないことを思います。
そんな織姫と彦星のお話ですが、これは中国から来たお話なのです。
★中国から伝来の七夕伝説★
『天の川の対岸に機織りの名手・織姫と、働き者の牛使い・彦星が住んでいました。
2人は織姫の父親である天帝のすすめで結婚しました。
すると、今まで働き者だった2人はお互いに夢中になり、全く仕事をしなくなってしまいました。
これに怒った天帝が、天の川を隔ててふたりを離れ離れにしました。
ところが、今度は悲しみくれ泣くばかりで働かなくなってしまいました。
それを見た天帝は、前のようにまじめに働いたら、1年に1度だけ、2人を会わせてくれると約束しました。
それから2人は心を入れ替えて一生懸命働くようになったのです。
そして、年に1度だけ天の川を渡って会うことが許されるようになり、その日が七夕とされるようになりました。』
これが中国発祥の伝説で、日本における“七夕“のお話です。
★日本の七夕★
日本で親しまれている七夕は、七夕伝説の織姫と彦星の逢瀬を祝い、織姫にあやかり機織りなどの技芸の上達を願い、巧みになるように乞う祭り(奠)という意味の中国の国の行事「乞巧奠(きっこうでん)」と日本に昔から語り継がれている「棚機津女(たなばたつめ)」という伝説と豊作を祈る風習などが合わさっているのだそうです。
『棚機津女(たなばたつめ)』とは、神様を迎えるために水辺に設けた機屋に入り、機織り機(棚機)で神様に捧げる衣・神御衣(かんみそ)を織りあげる女性のことで、織物を作る機械「棚機(たなばた)」を扱う女性なので、『棚機津女』と呼んでいたのです。
日本ではもともと「七夕」は『しちせき』と、そのままで読んでいました。それが、中国の“織姫”と日本の“棚機津女”が結びつき、七夕と書いて『たなばた』と読むようになったようです。
★短冊に願いを★
七夕の歌に「五色の短冊、私が書いた~♪」という歌詞がありますが、
短冊には五色あって、それぞれに意味があるのです。
私たち鍼灸師が学ぶ東洋医学の考え方の基礎でもある、陰陽五行論から来ているそうです。
五行→五色
木 → 青(緑)・・・人間力を高める、徳を積む
思いやりを表す「仁」。周囲の人のためになる願い事など。
火 → 赤・・・・・祖先や親に感謝する気持ち
感謝を表す「礼」。大切に感謝している人の健康や幸せを祈る願い事など。
土 → 黄・・・・・人を信じ、大切に思う気持ち
誠実な心を表す「信」。友達や自分の信じる道に関する願い事など。
金 → 白・・・・・義務や決まりを守る気持ち
正義や決まり表す「義」。自分で定めた決意を全うするための願い事など。
水 → 黒(紫)・・・学業の向上を願う気持ち
知識を表す「智」。学業の向上に関する願い事など。
こんなふうにそれぞれ意味があるそうです。
ですので、願いを叶えたいなら、短冊に書く時は五色の短冊の色と意味に沿った願いを書くと良いそうですよ。
とはいえ、今年の七夕は過ぎてしまったので、
来年、ちょっと短冊の色も気にしながら願いを書いて、のんびりと星空を見上げたいですね。
来年も晴れたらいいな♪