今日は、夏に至る日
今日は“夏至”ですね。
“夏至”は日本や中国で採用されている太陰太陽暦における二十四節気の一つで、
夏至には「日長きこと至る(きわまる)」という意味があり、
日本を含む北半球では一年のなかで最も昼の時間(日の出から日の入りまで)が長くなり、太陽の南中高度が最も高くなる日です。
また、読んで字のごとく、夏に至る日、
ここからどんどん気温が上がって夏真っ盛りとなっていきます。
ところで、
わたしたち鍼灸師はお医者さんと違って、西洋医学だけではなく、東洋医学というものを勉強します。
その核となる思想が陰陽五行です。
最近やっていた映画の陰陽師さんたちも、根本的にはこの思想がもとになっているはずです。
そんな陰陽思想の世界から見ると、
“夏至”は『陽の気』がもっとも高まる日です。
陰陽の世界では、自然界のあらゆる事象は絶対的な存在ではなく、
表裏一体の対立する存在と影響しあう相対的な存在であると考えられています。
たとえば、昼があれば夜があるように、光があれば影があるように。
よく見かける太極図はこの陰陽思想を図解したものです。
『陰』と『陽』は常に変化しながらバランスを保っています。
例えば、夏から秋になり冬になって、そして春が来てまた夏が来る。
一年で気温が変化しているように、『陰の氣』と『陽の氣』も変化していきます。
その中で、『陽の氣』がもっとも高まるのが今日、“夏至”の日なのです。
そして、『陽』が極まって『陰』に転じるタイミングでもあります。
ここからは冬至に向かって『陰の氣』が徐々に増していきます。
つまり、夏至(または冬至)は陰陽が入れ替わる不安定な時期。
その影響により、体調を崩しやすくなる傾向があるそうです。
これから夏本番、梅雨が明ければ、今年も暑い暑い夏が待ち構えています。
今から夏に備えて、身体を整えておくのも大事です。
ちなみに、
今日が一番太陽が出ているのが長い日なのに、気温が高くなるのが約1ヶ月ほど先の8月になるのは、
大地や海水が温まり、気温が上がるのに、それだけ時間がかかるからだそうですよ!
同じように、私たちの身体もストレスや疲労が蓄積して、痛みや病気として表に出てくるのには時間がかかります。
そうなる前に、悪い芽はつんでおいた方が良いですよね。
痛くなくても、これといった症状がなくても、
むしろ自覚症状のないうちに身体のバランスを調えに、
きたの鍼灸院整骨院に足を運んでみて下さい。