雨の日に調子が悪い人は天気痛!?
ゴールデンウイークも過ぎ、5月も半ばを過ぎました。
5月といえば、昭和生まれの私は、「湿度は低く、暑くも寒くもなく過ごしやすい季節」というイメージでしたが、
最近では、メイストームと呼ばれる爆弾低気圧が現れて大荒れの天気となり、
体調不良が多くなることもあるようで、注意が必要という記事を目にしました。
★天気痛という気象病★
雨の前には頭痛がするとか、雨の日は膝が痛い古傷がうずく、
台風が近づくとめまいがするなどの症状を訴える人はいませんか?
天気や気圧の変化で元々あった症状が現れたり悪化するものを気象病と言い、
その中でも頭痛などのように痛みを伴う症状は天気痛とも呼ばれます。
天気痛の原因は気圧・気温・湿度など気象の大きな変化によって自律神経が乱れることだと考えられています。
最近の研究で、特に気圧の変化が天気痛の大きな引き金になっていることが分かってきたそうです。
耳の奥にある内耳という部分の前庭器官に気圧の変化を感知する場所と能力があることが明らかになったことから、
大きな気圧の変化が起こると内耳のセンサーがそれを感知し、その情報が脳に伝わることが判明しています。
このセンサーは人によって感じ方が異なります。なので、センサーが過敏な人は過剰に反応してその情報が脳に伝わり、
その結果、自律神経のバランスが乱れ、様々な不調を引き起こしていると考えられています。
★天気痛になりやすい人★
女性の方が男性に比べて感受性が高く天気の影響を受けやすいようです。
女性ホルモンの揺らぎによる不調は自律神経を介して起こるため、
PMS(月経前症候群)や更年期障害のある人は天気痛も感じやすいようです。
また、乗り物酔いしやすい人も天気痛が出やすいと言われます。
★天気痛への対策★
私たちの体の恒常性を保っている自律神経は、交感神経が体を活動モードにし、
副交感神経がリラックスモードにすることでそのバランスをとっています。
天気痛は気象の変化というストレスによって自律神経のバランスを乱す事が原因。
ですので、日ごろの体調管理に留意し、ストレスに負けないよう自律神経を整えていくことが大切です。
そのためには、規則正しくメリハリのある生活を心がけること。
具体的には
・同じ時間に起床する
・朝起きたらすぐに太陽の日差しを浴びる
・朝食は必ず食べる
・日中に軽いウォーキングや運動を行う
・寝る前にぬるめの温度で入浴する
・同じ時間に就寝する
以上が自律神経を整える生活習慣です。
天気痛を自分の体を見直すきっかけにして、健康な心身を手に入れてみてはどうでしょうか?
と、もう一つ大切なことがあります。
それはもともと持っている病気や不調を治すことです。
必要であればきちんとお医者さんに。
また、日常生活での不良姿勢や負担による肩こり、腰痛、ケガによる捻挫、そして自律神経の乱れなど、
整体や鍼灸治療も有効ですので、お困りのことがあれば、
きたの鍼灸院整骨院に遠慮なくお尋ねください。