鍼が得意な方へ
こんにちは、テレビの音量は偶数派。きたの院永田です。
今回は鍼が得意な方へ向けた鍼の刺激量を増やす方法をご紹介したいと思います。
①鍼の太さを変える
実は鍼の太さって全部同じじゃ無いのはご存知ですか?
使う相手や用途に向けて鍼灸師は鍼の太さを使い分けています。
例に挙げると...
刺す場所
腰やお尻など 顔や手足など
刺す相手
大柄な方 細身の方
鈍感な方 過敏な方
鍼に慣れている方 鍼が初めて、あるいは苦手な方
赤字が太い鍼、青字が細い鍼を使う事の多いケースです
もちろん例外もありますが大体こんな感じです
たった0.0数mmの差ですが感じ方が結構違ってきますので刺激量を増やすとなるとまず鍼の太さを変えることが多いです。
※ちなみにですが『いっけね! この人は刺激に弱い人なのに1番太い鍼使っちゃった!』 みたいなミスがないよう鍼管の色が太さごとに設定されていて視覚的にわかるようになっています。
上の写真だと黄色が一番太く、赤が一番細い鍼になります。
ちなみに当院で一番使われているのが右から二番目の白い鍼管の鍼になります。
②鍼の長さを変える
これも太さとあまり変わらないですが、やはり長ければ長いほど刺激は増えます。
③雀啄法
スズメに石川啄木の啄と書いて“ジャクタクホウ”と読みます。
刺した後の鍼に上下の動きを加えて刺激を加えていきます
スズメが餌をついばむ様子から名付けられたそうですが、その可愛らしい名前とは裏腹に結構強めの響きが出ます。
④パルス(電気鍼)
刺した鍼に直接コードを繋ぎ電流を流していきます。
筋肉が直接動くので強いマッサージ効果と鎮痛効果を有します。
基本的に症状が強い人や治療効果が停滞してきた人に使われる事が多いです
※肩や腰はもちろんのこと腕や足、美容鍼など幅広い用途で用いられます
電流のテンポも調整出来、1秒に1回以下のテンポ〜1秒に10回以上のテンポまで選べますが基本は1秒に1回のテンポでいいと思います。
※1秒に10回以上のテンポはかなり刺激が強めです
他にも鍼の技術の中には刺した後の鍼を指で弾いたり、鍼をクルクル回したりと刺激を増減させる手法がありますが当院で実践してるのは大体上の4つです。
ただ強い薬ほど副作用があるように鍼も強い刺激を入れすぎるともみ返しのような状態になることもあるので一度鍼灸師に相談することをオススメします。